最近レザークラフトとかやってんすよ〜、って言いたい

レザークラフトで作れるペンケースのキットを買った。

一般的な裁縫用の針と糸があれば、1時間くらいで細めのペンケースが作れるらしい。

レザークラフトに漠然とした憧れがある。少し大人びた趣味なイメージがあり、お洒落でシックな革の小物が出来上がるので、一度やってみたかった。

一度やりたい、と言ったが、学生時代に何かの授業で、レザークラフトでコースターを作ったことはある。ただし、コースターは丸い革があらかじめ用意されており、それに好きな柄の型で刻印していくタイプのもので、革を切って縫って、というものではなかった。

私がやりたいのはまさに革を切って縫ってというものだった。元来工作が好きな性格もあり、自分の思った通りのものを作りたいと考えてしまう。上手くできるようになれば小物入れ程度のものだけではなく、財布、小銭入れ、タブレットケース……取らぬ狸の皮算用の革細工が頭の中で広がる。(駄洒落みたいになっちゃった)

漠然と思っていたことを「キットを買う」という実行に移した理由としては至極単純で、雑談をしている中で家で出来る趣味の話題になった時に、お洒落ぶりたいが為に調子に乗って「レザークラフトに興味があるんですよ〜」と軽口を叩いてしまったからだ。実際に興味があるので嘘ではないが、まあできたらいいな、くらいの考えだった。

ただ人間というものは単純なもので、自分で適当言ったのに、その適当な言葉に影響されて、どんどんやってみたくなってしまった。「革でタブレットケースを作ればお洒落だ」「小銭入れを自作できれば好きな形にできる」そういう思考を巡らせた結果、気がついたらハンドメイドショップのレザークラフトコーナーに居た。単純すぎる。

いろいろ吟味した結果、初心者でも出来そうなペンケースのキットを選んだ。キットであれば初めから革が形になってカットされており、縫製用の穴も空いている。布と違い革は厚く硬いので、針で縫うときはあらかじめ針を通す穴をフォークのような器具で開けなければならないのだ。丁度使っているペンケースも買ってからだいぶ経っていたので汚れが目立つようになっていたし、作ったものを普段使いできる。

よせばいいのに、キットには「一般的な針と糸で作れます」と書いているにもかかわらず、ちゃんとした道具を使おうと革細工手縫用の針と糸を買った。革細工用の糸にはロウが塗られているのだ。私はしっかりとした道具を使うんだぞ、という優越感を得るには針と糸合わせて1000円もせず、コスパが良かった。

結果としてこの優越感は後悔に終わる。キットを作り始め、ペンケースの革の穴に針を通すものの、ものすごく針が通りづらい。初めから開いている穴はあくまでも一般的な裁縫用の針と糸のサイズなのだ。少し大きい革細工用の針と糸だと、ギチギチになってしまう。通らないことはないのだが、針を一回通すのに5分くらいかかってしまう。更には買った糸にはロウが塗られている為、針に力を入れようとしても滑る。

一般的な裁縫用の針と糸があれば、1時間くらいで細めのペンケースが作れるらしい。私は今、4時間かけて大体作業の20%を終えたところだ。

見栄を張るとろくなことにならない、と言うお話でした。

まだまだ先は長いぞ

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